かねて知を恐れたまえ

映画や本、ゲームについて。絵も描いています。

ドラクエ楽しい、止まらない。

 ドラクエといえば、9・10をプレイしていないクチである。

理由は…プレイしていない多くの人とたぶん一緒である。

で、二作も飛ばしてしまうと熱が薄れてしまうのも仕方がない。

ところが最近《ドラゴンクエストビルダーズ》のプレイ動画を見て「面白そうだな…」と思い、スイッチ版を購入してみた。

なぜスイッチ版にしたかというと深い理由は無く、持っているスイッチのソフトが少なかったからである(少泣)。

ちなみにそのプレイ動画を見ていて、「面白そう」と思った直後に実況者さんが「なに、この面白いゲーム!」と言っていてクスッとなった。実況を見ていてこういうちょっと楽しいことってあるよね。

 

そうして始めたビルダーズが予想以上に楽しかった。

頭身の低いキャラは可愛いし、なにより懐かしさもいっぱい。音楽も、ちょっと暗いストーリーも、とぼけた台詞もすべて懐かしい。

新作の発売を心待ちにして、延々プレイし続けて、これまた延々友達と話し込んだ。

ドラクエをやった人は皆さんそんな思い出をお持ちだろうな。

甦る過去作の記憶………

 

6で、やっとのことで手に入れたラーの鏡を王様の所で掲げた時…鏡から光が溢れ、パアッと画面が白くなり…白くなり…(やけに長い演出だな)…突然暗転、なぜか“ぼうけんのしょ”も真っ白に。

念の為セーブデータを三つほど作っていたが、絶望的なあの音楽とともに「おきのどくですが…おきのどくですが…」と繰り返すスーパーファミコン

呆然としている間に全てが真っ白になったあの日。

「もう二度とドラクエなんてやらないよ!」と思った。二日ほど。

 

評価の分かれている7だが、私は(序盤の)相棒・キーファが大のお気に入りだった!

主人公を差し置き、いい装備も全部キーファにあげていた。…と、そこで唐突に起きたあの大事件。

 仲間を外れたいとか言い出すキーファとの会話に、必死で「いいえ」と答え続けるも遂に会話がひと回り。あまりの事に動揺しながら、当時アシスタントで通っていた漫画家さんが私より先に進んでいたので、半泣きでメールする。

『キーファが変な女にそそのかされて、ココにとどまるとか言い出しやがったんですが!どうすればいいんですか!』

返ってきたひと言―――『キーファはみんなの心の中に』。

 

そして、遂に3Dになった8。

ツボ割りもタンス開けもドロボー感が凄くてドキドキ。遠く砂浜にわかめおうじが見えた時の事がなぜか忘れられない光景だ。

しかし、またもや大事件が…

遂に船を手に入れ、「敵は海を渡って西へ行った」とのこと、画面左へ左へと進みたどり着いた大陸。…どう考えても敵が強い。強過ぎる。

ここは絶対今来るところではない。

全滅を繰り返し、「な、何か大切な情報を聞き逃したのか?」とうろたえながら、混乱して説明書などを読み返す。とそこに…『久しぶりにゲームを始めて次にどこに行けばよいのかわからなくなったら、始めてすぐに仲間に話しかけてみよう』。

これだ。

ためらうことなくリセットボタンを押し、始まった瞬間、私は間髪入れず仲間に話しかけた!

答えてくれたのは勝気な女の子、ゼシカ

『もしかして○○○○(主人公の名)、どこに行ったらいいかわからないの?

たよりないリーダーね』

…………

え!?それだけ?馬鹿にされて終わり?も、目的地教えてくれないの!?

すっかりパニクった私は、当時通っていた(先ほどの方とは別の)漫画家さんの所に行った時にその事件を訴えた。

「そんな台詞、聞いたことないよ!レアじゃない!?レア!!」 

…いや、レアな台詞よりも目的地の方が聞きたかったのだが…。

(正解は、真西ではなくちょっと北西にある都市へ向かうことだった。でも、私と同様に素直に左へ直進した人もいるだろうと思う)

 

さて、いろいろな事があった私のドラクエシリーズ体験だが、今また新たな1ページが!

ビルダーズの面白さに盛り上がり、11を購入!

おお、直球の勇者の物語…

しかし、しょっぱなひとつの問題が…

 

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今回の主人公、ずいぶんイケメンではないか。

いや、それは結構なんだが…ドラクエの主人公はいつも同じ名前にすることにしていて…でも、こんな顔でいつもの名前はどうなのよ…いや、ここで歴代受け継がれてきた名を変えるわけには……でも…

 

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つけちゃった。

歴代一のイケメン・さるきち。

しかしご両親の名前がアーウィンとエレノアって…

なにがあって息子はこんな名になったのだ。

 

ところでちょっと話はズレるが、ビルダーズというじゅもんで久々にふっかつしたドラクエ熱で《ドラゴンクエスト名言集―しんでしまうとはなにごとだ!》という本を一緒に購入してしまった。

私個人的に、一番の名台詞といえば…「あちち!」である!

主人公が暖炉を調べると「あちち!」と言って飛びのくアレ。

なんの意味も無いのだが、暖炉は必ず調べてあちち!することにしていた。

無口な主人公の貴重な台詞のひとつ。

が、3Dになってなくなってしまった…

わからなくもないけれど…聞きたい、もう一度。

あちち、カムバーック!

 

現在どうやら仲間は全員揃ったらしいがまだまだ序盤(ああ、嬉しいな)。

いろいろあって勇者さるきちは悪魔の子と呼ばれて追われる身である。上等だね!

ほどよくリアルなグラフィックに喋らない主人公…ほっとするな…。

去年から再びゲームをやり始めているが、どうも最近のゲーム、グラフィックだけでなく会話もリアル志向なのかまぁ皆さんよく喋る。ムービーもくそ長かったり。

《Horizon Zero Dawn》でどうにも苦手だったところがまさにそこで、たかが買い物ひとつでなぜこんなに会話しなきゃならないんだ…皮肉はいいから早く売れよ…と。

ムービーが挟まれるのは楽しいし、ボイスが入るのも構わない(個人的に主人公はいらない)。

でも、なんかこう限度ってものが…

 

とにもかくにもドラクエは全てぴったりである。

幼少時代の主人公がべらべら喋り出したのには別の意味でびっくりしたが(笑)、ムービーもグラフィックも会話も全てほど良い感じで、中途半端な映画を見させられているのではなく“ゲームをやっている”感があって凄く心地いい。

 

しかしドラクエのことだから、今作もこの先多くの事件が待ち構えている事だろう…

だが、今や私の人生の指針ともなった、あのもうひとつの名台詞を胸に勇者さるきちと仲間たち(みんな名前がかっこいい)は乗り越えてゆくのだ!

 

『もしかしてさるきち、どこに行ったらいいかわからないの?』

 

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