かねて知を恐れたまえ

映画や本、ゲームについて。絵も描いています。

寺山修司の誕生日に思い出す私的なこと

本日12月10日は、故寺山修司氏の誕生日である。

私は彼の熱狂的なファンでもないし、熱心な愛読者とも言えない。

が、私が人生で初めて彼の文章に、彼の存在に触れた時の事は今もって忘れる事が出来ぬ瞬間であった。

 

f:id:kojirowombat:20181209163803j:plain

 

あれはまだ私が小学生の頃だった。

イギリスの作家・キット・ウィリアムズが手掛けた『仮面舞踏会~マスカレード~』という絵本が出版された。

中世の細密画の様な美しい絵に、摩訶不思議な登場人物たちが次々と登場して『不思議の国のアリス』の如き謎々を仕掛けてくるこの絵本は、本自体が大きな謎解きとなっていて、見事その謎を解き明かすと、作者手作りの首飾りが本当に手に入るという《宝探し》絵本であった。

 

f:id:kojirowombat:20181209163819j:plain

 

無論、このお宝が隠されているのは遠く離れたイギリスのどこか、そもそも英語の関連する謎解きや言葉遊びが私に解けるわけもなく、肝心の謎解きに関してはさっぱりだった。

しかし、私はこの絵本に魅せられた。

何より、狂気を孕んでいるとしか言えない登場人物たちの顔。当時すでに、絵本や児童文学に対しても毒やブラックユーモアや理不尽さを求め始めていた私をときめかせるに十分な内容だった。

 

夢中になって毎日の様に眺め続けていたある日のこと、ふと私は、それまで気に留めていなかった帯の裏側に書かれた文章を読んでみた。

 

それは、ほんの数年の私の人生経験の中でも、いやもっと短い読書体験の中でも、鮮烈な文章であった!!

 

……とここで、ひとつ告白しなくてはならない。

今回ブログを書く為に、押し入れの奥底から絵本を発掘したのだが、なんと、記憶にある赤い帯が付いていないではないか!外してそのままどこかへ……というパターンか。

なんという落ち度……。

というわけで、今となってはそこに書かれていた正確な文章はわからない。もし、今もきちんと保存している方が居たら「そんな文章じゃないよー」とツッコミが入るかもしれない(というかもしお持ちの方が居たらぜひとも見せていただきたい!)。

記憶なんてものはあやふやで、いつの間にやらよくわからない尾ひれが大量に付くものである。しかし、あの時感じた驚きと興奮は確かなもの。そのあたりを考慮して読んでいただけると幸い。

 

さて、問題のその文章。

どこの誰だか全く知らないが、「僕も謎解きに挑戦してみた」という内容。

「もしかしたら、表紙の少年がヒントになっているのかもしれない。彼が着ている服は緑と黄色の縞模様、“緑”と“黄色”を英語にして、さらに二つの単語を一文字ずつ順番に並べてみる…そして、下の部分の模様は“星”だから…」

という具合に、彼の“推理”が書かれていたのである。

ここでもう一度言っておくが当時私はまだ年齢はひとケタで、ホームズすら読んでいなかった。

そう、その文章はおそらく私が人生で最初に目にした《考察文》なのである!

 

なぜだかドキドキする胸の高鳴りを抑えきれず、私は父親のもとに飛んで行ってその帯を見せてこう言った。

「この人、凄く考えてる!!」

…ああ、子供の語彙力の無さよ。しかし当時の私には自分の気持ちを伝える精一杯の言葉だった。

どれどれ、という感じで覗き込んだ父親は一言、

「ああ、寺山修司か」。

…その反応に対して、(ん?)と思ったものの、興奮冷めやらぬ私は、居間に現れた兄を見つけて飛んでゆき同じ様に本を差し出し、

「この人、凄く考えてる!!」

すると兄は帯を読んで…

「ああ、寺山修司か」。

 

二人の全く同じ反応から子供心に読み取った真意は、

「この人ならそれぐらい考えるよ」

という共通の印象。

 

そんなわけで、私にとって寺山修司という人物の印象は、実際に氏の著作を読む遥か以前から《凄く考える人》となった。

もちろん、最高にいい意味で。

 

父親が好きだったのだろう、私の家には幼いころから谷川俊太郎氏の本が沢山あった。マザーグースも氏が翻訳したものだった。

特に『ことばあそびうた』と『マザーグース』はお気に入りで、今でもその多くを暗唱出来るほど読み続けた。私は谷川氏から詩の書き方を自然に学んだ。

 

『マスカレード』の帯の文章は私に、“推理すること”、“考察すること”、果ては“ものを考えるということ”を教えてくれたのだと思う。

 

それは、宝石の首飾りよりも貴重なものかもしれない。

日常の些細なシャイニング(うちのトニーはこんなもん)

《ボーっと編》

 

①仕事場で使っているボールペンが

 

f:id:kojirowombat:20181030160715j:plain

 

彼らに見えて仕方がない。

 

f:id:kojirowombat:20181030160800j:plain

 

②Bloodborne捨て子の巨人を見るたび、何かが頭をよぎっていたのだが

 

f:id:kojirowombat:20181030160938j:plain

 

ポケモンGOでこいつをゲットした時ハッとする。

 

f:id:kojirowombat:20181030161159p:plain

 

《パニック編》

 

①久しぶりに本屋に立ち寄ったら、新刊コーナーに三津田信三と飴村行と J.G.バラードが並んでいた時。

 

②調子にのってハナヤマの知恵の輪〈はずる〉のレベル6〈エニグマ〉を購入してしまった時。

 

f:id:kojirowombat:20181030161650j:plain

もうなにがなんだか…



ついでにレベル5〈マーブル〉も購入している。

 

f:id:kojirowombat:20181030161848j:plain

このザマである(元に戻せない)

 

《ちょっとハッピー編》

 

ブリューゲル展で買ったマグカップにコーヒーを淹れるととてもおいしそう。

 

f:id:kojirowombat:20181030162146j:plain

写真が悪い、写真が!!



②Bloodborneでこの場所でゲーム終了すると、次に始めた時、突然そこに居ないゲールマンの寝言が聞こえてくると気付いた時。

 

f:id:kojirowombat:20181030162616j:plain



③始発駅でバスに乗ったら、初老の運転手のおじさんが手にしていたクリップボードの裏にジミ・ヘンドリクスのステッカーが貼ってあるのが見えた時。

 

amazon哲学書のレビューを読むのがかなり面白い。おすすめは岩波文庫版『論理哲学論考』(光文社版じゃないよ!)。

ウィトゲンシュタインさんに、「あなたの唯一の著作が☆5最高!と☆1捨てろ!に分かれてますよ!」と教えてあげたい。

そして、「星とはなんだ!?」と問われ、あわわわわ…となって星の絵を描き出す。

 

とりあえず以上。

 

…トニー関係ないじゃん。

でも自宅では最近出現が激しく、スマホや眼鏡を頻繫に瞬間移動させている。

(勝手に)祝!『キッド・ピストルズの冒涜』改訂文庫化

初めて《キッド・ピストルズの冒涜~パンク=マザーグースの事件簿》を読んだ時、私はキッドのお仲間のような恰好をした若者だった。
当時周囲にいたパンクスにミステリーやSFを読む人はいなくて、なぜか近代日本文学の愛読者ばかりだった。
一方、ヘビーメタル・ファンとは話の合う人が何人かいて、「ブラッドベリの《さなぎ》は傑作だよね!」「好きな探偵は…マイクロフト・ホームズかな……」「探偵じゃねえよ!」などと盛り上がっていた。
山口雅也氏が、どこかで(うろ覚え)「ロンドンのパンクスがクリスティーを読んでいたら…」みたいな事を書いていて、「日本人だけどここにいます」などと思った記憶がある。

…と、いろいろな思い出が蘇る作品だが、久しぶりに読み返してみても、キッドの哲学は爽快で、ピンクは(若い頃に読んだ時よりも)愛らしい。
あの時私は二人よりも年下だったが(二人の年齢は定かではないが多分)、今はすっかり追い越してしまった。
シド・ヴィシャスキース・ムーンの年齢を超えた時もそんな事を思ったが、それでも変わらないものがある。

キッド・ピストルズ》シリーズの面白さだよ!
きっと、30年後に読んでも面白い。

だからどうか、この文庫化で初めて手に取るという人が沢山いますように。
そうして、その人達が数十年後に読み返してまた楽しんでくれるように。


f:id:kojirowombat:20181014152709j:plain

Bloodborneのボス描いてみた・その1

ゴースの遺子

 

f:id:kojirowombat:20180924164026j:plain

 

f:id:kojirowombat:20180924164047j:plain

 

f:id:kojirowombat:20180924164101j:plain

 

 

(お詫びと反省)

台詞を横書きにしたので、本来Aのように描かねばならないところ、いつものクセでBの順番で描いてしまいました。

 

f:id:kojirowombat:20180924164451j:plain

 

読み辛くてすいません。

今後は気を付けないと。

 

反省点は、狩人の服をベタにしたらカイロ・レンみたいになってしまった事です。

これからはディテールを描き分けよう…(ヤーナムの狩装束が好き)

 

目指せ、イラストで全ボス制覇!!

…あ、やめよ、迂闊に宣言するのは… 

《Tokyo Sweet Gwendoline~3バチ展Vol.2》に行ってきた。

f:id:kojirowombat:20180916182611j:plain

 

フェティッシュとボンデージ・アートの先駆者ジョン・ウィリーの名作《Sweet Gwendoline》シリーズを、日本で最も魅力的な女性を描く三人(!)がアレンジした作品展。

 

連休初日の土曜日、時刻は昼過ぎ、決して広くないヴァニラ画廊…激混みを覚悟しながら到着すると、なんとガラガラである。

しかも三分の一は海外の方…

大丈夫か、日本人!?

…そんな軽い憤りも、胸躍る作品群を前にどうでもよくなってしまった(決してどうでもよい事だとは思わないが)。

 

原画を見るという行為は、これはもう生演奏とスタジオ録音の音源を聴く事ぐらいの違いがある。

どんなに録音技術が向上しようとも再現出来ない部分があるように、印刷では決して見えないものを見に行くのだ。

ガラ空きなのを良い事に、かぶりつきで見させていただいた!(視力が悪い事もある)

空山基氏の筆使いの繊細さ…この髪の毛、メタルの光沢の表現力!

Rockin' Jelly Bean氏のオリジナル鉛筆画の美しさ。

寺田克也氏が特大ダンボール紙に描いた線画に近づけば、ペンのインクの厚みまで見える。

これを見に来たのだ。

原画を間近で見ていると、その制作過程まで見えてくるような感覚がする。当たり前の事なんだけど、ペンや鉛筆や筆を持って描いてるんだな…と実感し、「人間って凄い」というところまで辿り着くのだ。

 

数年前キリコ展に行って、一番感銘を受けたのは荒っぽく塗り潰されたドアだった。

画集で見た時は全く気付かなかったが、どうも描いていて「ここじゃないな」と思ったのか、ベタベタと上塗りされつつも完全に透けて見えていた。

この荒っぽさもまたキリコっぽくて好感が持てたのだが、これもまた原画を見てこそ見えるものである。

 

ところで寺田克也氏の描く女性を見ていて思ったのだが、皆オッパイの形が異なる。乳房の大きさからトップの描き方まで作品によってそれぞれ。

裸体の女性を描く時、特にオッパイはどうしても作者の好みの形になりがちだと思うのだが、単純にこの描き分けは素敵。

 

そして御三方とも、本当によく女性文化を理解していると。文化というのは、メイクやファッション。ボンデージだけでなくもっと根底のところ。

ちょっと安っぽい表現になるが、《男性の喜ぶ女性》ではなく《女性が望む女性》を描いている気がする。

だから、本当のフェティッシュのアートというのは、残酷性や悲惨さなどとはかけ離れたところにあるのだと思う。

スウィート・グウェンドリンの《冒険》だから。

 

カタログと一緒にTシャツも購入したのだが、このTシャツ、胸元の一番目がいく所にRockin' Jelly Bean氏の描く女性の股間がきている。

東京ゲームショウに着て行こうかと思っているのだが、入れてくれるだろうか。

 

f:id:kojirowombat:20180916191117j:plain

撮影協力:イギー

ドラクエくじで〈はぐれメタルのごはん型〉が当たったのだが…

f:id:kojirowombat:20180909171913j:plain

 

なんかもう…

映画『バスケットケース』のお兄ちゃんに見えて仕方がない。

 

腕を付けて、バスケットケースに入れてみる。

 

f:id:kojirowombat:20180909172214j:plain

 

ベリアル完成である!

…か、かわいいではないか。

 

f:id:kojirowombat:20180909172344j:plain

 

f:id:kojirowombat:20180909172402j:plain

ドラゴンクエスト11―愛の劇場―

シルビアが好きすぎるので、勝手に再編集してみた。

 

【主人公さるきち~大人への第一歩~】

 

f:id:kojirowombat:20180824192010j:plain

あの人は…!

 

f:id:kojirowombat:20180824192022j:plain

…カ、カッコいい!!

 

あの…よかったら一緒に…

 

 

f:id:kojirowombat:20180824192029j:plain

えーーーっ!!!来てくれるの!?本当に!?

 

f:id:kojirowombat:20180824192456j:plain

姉さん、俺もです!!どこまでもついていきますから!!

 

f:id:kojirowombat:20180824192514j:plain

みんなが寝ている間、夜なべして苦手な鍛冶をトンテンカンテン…

 

f:id:kojirowombat:20180824192519j:plain

姉さんの武器・防具は常に最強マックス状態に打ち直し!!

 

f:id:kojirowombat:20180824192526j:plain

ええ、ええ、集めてますよ。すべてはシルビア姉さんのため…

 

どうしよう…

やはり誰かに相談しようか…

 

f:id:kojirowombat:20180824192532j:plain

子供に相談してもなぁ…(同い年だけど)

 

f:id:kojirowombat:20180824192539j:plain

いや、悪いが君は眼中に無いんだ。

 

ここはやっぱりリトル・ブウさんに…

f:id:kojirowombat:20180824192549j:plain

あきらめろ、って言ってます?

 

f:id:kojirowombat:20180824192555j:plain

どあああああ!!…ね、姉さん、イイ匂い…

 

(推定)20歳も年下には興味ないかな…

でも、強くてカッコよくて、華麗なツッコミにHPを回復してくれるダンスも踊れるなんて、こんな素敵な女性にはもう巡り合えないかもしれない!

 

f:id:kojirowombat:20180824192608j:plain

えっ………

 

もう我慢できない!!

俺の勇者パワー、今使わずにいつ使う!!

魔王?邪神?いや、なんとかなるって!

 

f:id:kojirowombat:20180824192618j:plain

好きです。

 

f:id:kojirowombat:20180824192624j:plain

「…ところで、さるきちちゃんのその剣、ダークソウル的何か?」

 

f:id:kojirowombat:20180824201221j:plain

(ダークソウル的何か)



 

f:id:kojirowombat:20180824192637p:plain



~つづく(かもしれない)

 

※おまけ

f:id:kojirowombat:20180824192647j:plain

ネルセンにお願いしようと思います…